「土地家屋調査士と測量士補は何が違うの?」――僕も勉強を始めた頃、まずここで迷いました。どちらも“測量”に関わる国家資格ですが、役割・独占業務・試験内容・キャリアの伸び方はまったく別物です。この記事では、30代子育てパパである僕が、仕事・年収・難易度・独学のしやすさ・向いている人まで、現場目線で徹底比較します。
最後まで読めば、あなたが今どちらに時間とお金を投資すべきか、迷いなく決められるはずです。
結論・概要:目指すゴールが違う。独立志向なら「土地家屋調査士」、実務の入口なら「測量士補」
最初に結論です。独立開業や法務×測量の専門家として“登記の最前線”に立ちたいなら土地家屋調査士。一方で、測量会社・建設会社で測量実務を学ぶ入口資格としてステップを踏みたいなら測量士補。
土地家屋調査士は不動産登記の専門家で、表題登記・分筆・地目変更・建物新築等の手続きを独占業務として扱います。測量士補は測量の実務補助者で、測量計画の立案はできませんが、測量士の指導のもとで作業に従事できます。
難易度は、土地家屋調査士 > 測量士補。学習ボリュームも調査士が圧倒的です。ただし、測量士補→調査士というルートは王道で、午前免除(測量士補合格を活かす)も狙えます。
僕自身も子どもを寝かしつけた後の30〜120分で学習し、まずは測量士補の範囲で計算力を固めることで、調査士の“壁”を低くできました。
現状と悩み:名前が似ていて紛らわしい。仕事も勉強も「何から始めるか」で迷走しがち
ネット検索をすると、資格学校の広告や求人がずらっと出てきて、情報が散らばっていて判断しづらいのが正直なところです。僕も最初は「測量士補に受かったらすぐ独立できるのかな?」と勘違いしていました。実際はまったく違います。
さらに、子育てと仕事の合間に勉強すると、「どの教材を選ぶ?」「法律と計算、どちらから?」と迷って時間だけが過ぎる……。この“迷子時間”がいちばんもったいないと痛感しました。
そんな僕の反省からの気づきは、「ゴールから逆算して、今の自分の状況に合うスタート地点を選ぶ」こと。
すぐに転職・現場経験を積みたいなら測量士補。
将来は独立・登記で稼ぐビジョンがあるなら、調査士のカリキュラムに早めに触れつつ、計算は測量士補の教材で基礎固め――このハイブリッドが現実的でした。
仕事内容の違い:登記のプロか、測量のプロか(独占業務・関わる書類・関係先)
土地家屋調査士=登記の専門家
調査士は、法務局に対して表題登記(土地・建物の「物理的情報」を登記)を行うプロです。分筆・地積更正・地目変更・建物新築・区分建物表題登記などが代表例。
仕事では、現地調査→測量→境界確認→図面作成→申請書作成→法務局申請まで一気通貫で担います。境界トラブルの調整や隣接地との立会いなど、対人交渉力も必要。弁護士や司法書士、不動産会社、建築士との連携が多いのも特徴です。
測量士補=測量チームの実務担当
測量士補は、測量士の指示のもとで地形・用地・路線・基準点等の測量作業を行います。現場での器械操作、観測、データ整理、CAD入力などが中心。
登記の提出や法務局対応は基本的に行いませんが、土木・建設・インフラ・コンサルなど幅広い現場で活躍できます。独立の武器にはそのままではなりにくい一方、チームで学べる環境が整っている会社が多く、未経験から現場スキルを身につける入口としては最適です。
試験制度・難易度の違い:出題科目・計算の重さ・午前免除の使いどころ
土地家屋調査士
筆記は午前(測量・計算)/午後(民法・不動産登記法・申請書/作図)。合格ラインは相対評価で、思考力と作図精度、時間配分が勝負。口述試験もあり、実務理解が問われます。範囲が広く、独学は迷走しやすいですが、カリキュラム化された講座を使うと効率が跳ね上がります。
測量士補
多肢選択式で、内容は測量一般・法規・GNSS・写真測量・誤差論など。計算問題の定石を押さえれば短期合格も現実的。
この合格実績があると、調査士・午前の部免除の対象にできる年もあり、僕はここをモチベ源泉にしました。「まずは測量士補で成功体験→調査士」の二段ロケットは、子育て世代に相性がいいと思います。
年収・キャリアの違い:会社員ルートと独立ルート
土地家屋調査士
会社員としては年収レンジは地域や事務所規模で差がありますが、実務を積んで独立すれば、案件次第で収入の天井が上がるのが魅力。分筆や境界確定、建物表題、区分建物など、高単価の登記案件を回せるようになると収益性は高いです。営業・品質管理・人材育成・法改正対応など総合力が必要ですが、「自分の看板」で戦えるやりがいがあります。
測量士補
建設・インフラ企業や測量会社での安定就業が中心。現場スキルが着実に積み上がり、測量士へのステップにもなります。独占業務が弱いぶん単価は上げづらいですが、公共案件や大規模プロジェクトに関わる手応えは大きい。ワークスタイルは会社次第で、夜勤・遠方出張が増える現場もあります。
独学のしやすさ・勉強法:30〜120分に最適化する現実的ロードマップ
測量士補→短期集中の型
- 1〜2週:公式暗記+誤差論・トラバース計算の型を覚える
- 3〜6週:過去問10年分を2周、ミスはチェックリスト化
- スキマ時間:単位・語句・記号を暗記カード化(通勤・寝かしつけ後)
毎日30〜60分でOK。定石計算の“手の動き”を体に入れるのが合格最短ルートです。
土地家屋調査士→中長期の型
- インプット期:民法・不登法を1.5周で全体像。図面・作図は週2回手を動かす
- 演習期:過去問(択一/記述)を年度横断で論点別化、実戦タイムで通し訓練
- 直前期:条文素読+作図の型を固定。新規教材に浮気しない
僕は「青=できた/赤=要復習」でノートを色分けし、“5分で着手・15分で区切る”タイマー勉強を多用。子どもが起きてもすぐ再開でき、挫折の芽を潰せました。
おすすめ教材・比較:アガルート中心+ピンポイント補完
メイン:アガルートアカデミー
- 1チャプター20〜30分でスキマ学習しやすい
- 図解が多く、登記法の流れが立体的に理解できる
- 記述式の添削やフォローが手厚いコースがあり、独学の弱点=方向迷子を防止
比較の所感(僕の使い分け)
- LEC:老舗で論点網羅。講義時間が長めで時間確保が課題
- 東京法経学院:本試験に近い問題作りが魅力。価格がやや高め
- 市販過去問:コスパ最強。独学だと“何を捨てるか”を決め切れない
結論、「アガルートで幹を作り、過去問で枝葉を詰める」が時短かつ失敗が少ないです。測量士補は市販過去問+短期講座でも十分戦えます。
時間の作り方・スケジュール管理:家族・仕事と両立する実装術
僕のリアルタイム割(週10〜12時間)
- 平日:22:00〜23:30(子ども就寝後)
- 土曜:早朝60分+昼寝中30分
- 日曜:家族優先で休む(夜に15分だけ条文素読)
ポイントは、可処分時間を“前日夜”に見積もること。「今日は過去問1問+条文5つ」のように、終わりが明確な小課題に分割します。学習記録アプリ(Studyplus等)で見える化すると、青いグラフが伸びてモチベが保ちやすいです。
集中維持の仕掛け
- タイマー25分+5分休憩を2セットから開始(短いと再開しやすい)
- スマホは別室、もしくはアプリロック
- 青ペン=正解手順/赤ペン=エラー原因で可視化
モチベ維持と失敗回避:よくある落とし穴と僕の対策
失敗例
- 教材をコロコロ乗り換える:理解が浅くなり時間ロス。1冊を3周が正義
- 計算だけ・法律だけに偏る:週内で両方触ると相乗効果
- 完璧主義:分からない論点は保留マークで前進を優先
続ける工夫
- 家族に今日の目標を宣言(達成報告で自尊感情アップ)
- Twitter/Xで#朝活 #調査士勉強を付けて学習ログ
- 週1回は模試タイム(45〜60分の通し演習)を確保
そして何より、「昨日の自分より+1問」を合言葉に。子育て期は大ジャンプより、小さな前進の積み重ねが一番強いです。
どっちを取る?タイプ別おすすめ進路
まず測量士補がおすすめな人
- 現場で手を動かして覚えるのが好き
- 短期で資格を取り、転職・部署異動の材料にしたい
- 将来、測量士や調査士に進むかを見極めたい
いきなり土地家屋調査士が刺さる人
- 将来は独立開業を視野に入れている
- 法律×測量の両輪に興味があり、対人交渉も苦にならない
- コツコツ型で中長期の学習に耐えられる
迷うなら、測量士補で成功体験→午前免除→調査士本格化が堅い。
僕もこの流れで、計算が“味方”になりました。
まとめ・行動喚起:ゴールから逆算して、今の一歩を決めよう
土地家屋調査士と測量士補は、似て非なる資格です。
独立・登記の専門家を目指すなら土地家屋調査士。現場スキルの入口・短期合格を狙うなら測量士補。どちらも社会に必要なプロで、キャリアの交差点に立つ僕ら30代パパにとっては、ライフスタイルと将来像の一致が選択の基準になります。
- 短期の勝ち筋…測量士補:過去問中心×計算定石の型
- 中長期の勝ち筋…調査士:講座で幹→過去問で枝葉→作図は週2
- 教材迷子と完璧主義に注意。1冊3周・タイマー学習・見える化で継続
ここまで読んで「やる」と決めたあなたへ。
まずは今日、15分だけ過去問を開きましょう。青い一歩が、半年後の景色を必ず変えてくれます。